逮捕されたらどうなる?拘留から釈放、痴漢冤罪、盗撮冤罪など私選弁護士、国選弁護士について一連を解説。

弁護士に相談しよう!刑事事件編【釈放・不起訴】

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刑罰・懲役

手を出してはいけない – 麻薬やコカインで逮捕されたら

手を出してはいけない – 麻薬やコカインで逮捕されたら

危険ドラッグは、合法ハーブ、合法ドラッグ、脱法ドラッグ等々、様々に名前を変えてきました。
法律の規制を逃れて、警察とのいたちごっこで成分を変えた新しい薬物が作られるため、法律も変遷しています。

危険ドラッグというと、覚せい剤や大麻よりも気軽に手を出す若者もいるようですが、実は法的にもとてもリスクの高い薬物です。
今回は、危険ドラッグがどんな罪にあたるのかを解説します。

危険ドラッグの危険性

危険ドラッグは、麻薬や覚醒剤などと同様の成分が含まれ、しかも法規制を潜り抜けるために化学変化をさせるなどしているので、極めて危険性の高い薬物です。
医療現場に運び込まれても、なんの薬物かが特定できないので対処が難しく、死者も多く出ているのが実情です。

危険ドラッグは、液体、粉末、ボトルに入った気体など多様な形状で販売されていて、ネット上で取引されることが多くなっています。
ネット上では、隠語で「アロマ」「アロマリキッド」「タイヤ充填用(自転車)」など、一見すると何のことか分からないように売られていることも多いようです。
法の規制にかからないように変化を繰り返し「第何世代」といった識別がされることもあります。

危険ドラッグの刑罰とは

代表的な薬物というと、覚せい剤や大麻を連想する方が多いと思いますが、これらを規制する「覚せい剤取締法」や「大麻取締法」は、規制の対象となる薬物を、成分まで明確に定めています。
そのため、様々な成分を組み合わせた危険ドラッグは、覚せい剤取締法や大麻取調べ法、またヘロインなどについて定めた「麻薬及び向精神薬取締法」では規制することができないのです。

危険ドラッグは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(略称 医薬品医療機器等法)という法律で規制されています。
長い名前ですが、以前は「薬事法」と呼ばれていた法律なので、聞いたことがある方もいるかもしれません。

医薬品医療機器等法では、危険ドラッグなどの指定薬物を所持したり、購入したり、使用することなどが禁止されています。
頼まれて持っていたり、タダでもらったり、試しに使ってみただけでも違法です。
これらに違反すると、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金という重い刑罰が定められています。
また、法改正により、指定薬物に関する材料などを輸入した場合には10年以下の懲役もしくは3,000万円以下の罰金が科せられることになりました。

法律だけではない、条令でも禁止される危険ドラッグ

危険ドラッグは、法律で規制されるだけではありません。
各都道府県の条例でも、厳しく規制されています。

例えば、東京では、法律で規制されていない薬物でも、東京都の調査によって健康被害が生じることなどが確認されると、所持や使用が禁止されます。
これらを規定する「東京都薬物の濫用防止に関する条例」に違反すると、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金の刑罰が科されることになります。

違法なドラッグの種類とは

コカイン、ヘロイン、MDMAなどの違法薬物は、「麻薬及び向精神薬取締り法」で使用や所持、譲渡などが禁止されています。
日本ではあまりなじみのない薬物のように思う方もいるかも知れませんが、違法薬物として取締りの対象になっているものは少なくありません。

違法薬物の種類とは

違法薬物として、麻薬及び向精神薬取締法で処罰の対象にされているものは幾つもあります。
その代表的なものには、次のようなものがあります。

コカイン

南米産の植物であるコカの葉を原料とする薬物で、粉末で使用されることが大半です。
鼻の粘膜から吸ったり、直接口にして摂取する方法があります。
覚せい剤と同じように興奮する作用があり、依存性が高まると乱用しやすく、幻覚が見えたり、皮膚を虫が這いまわる感覚に襲われたりします。

ヘロイン

植物のけしから作られたあへんは、「あへん法」で所持等が禁止されていますが、このあへんから抽出したモルヒネを精製したものがヘロインです。
静脈注射やあぶりなど、様々な使用方法がありますが、乱用すると強い依存性が見られるようになります。
強く依存すると、激しい禁断症状に苦しみ、苦しみのあまり精神異常に陥ることもある危険な薬物のため、医学的な使用も一切禁止されています。

MDMA

MDMAは、もともと白い粉末を着色するなどして錠剤にした者が多く、エクスタシーと呼ばれるドラッグです。
白色粉末のものをMDAといい、ラブドラッグと言われ、MDMAと似た作用が表れます。
使用の継続で錯乱状態に陥ったり、腎機能や肝機能障害を生じることもあります。

LSD

水溶液状の合成麻薬を紙片にしみこませたり、錠剤などにしたドラッグです。
乱用した際の幻覚作用は強烈で、長時間続くのが特徴です。
乱用を続けると、神経障害をきたすこともあります。

向精神薬

ほとんどが医薬品として流通しているものですが、医師の指示を受けずに入手して乱用するケースが多いです。
医師の診断を受けて処方されたものを適切に使う際は問題ありませんが、不正に入手する行為が規制されています。

マジックマッシュルーム

麻薬成分を含むキノコ類の俗称で、幻覚作用を生じます。
危険ドラッグなどの社会問題化を受けて、平成14年に麻薬及び向精神薬取締法の規制対象になりました。

いかがですか。
こんなにたくさんの麻薬の種類があったのかと驚いた方もいるかもしれません。
麻薬はネットで隠語で取引されることも多いため、違法とは思わず出来心で手を出したら逮捕されるという恐れも否定できません。
もし身近な方が違法ドラッグに関わっていると疑われる場合は、まずは薬物事件に強い弁護士に相談してみましょう。

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