逮捕されたらどうなる?拘留から釈放、痴漢冤罪、盗撮冤罪など私選弁護士、国選弁護士について一連を解説。

弁護士に相談しよう!刑事事件編【釈放・不起訴】

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刑事事件

実際に起きた電車痴漢冤罪から見る、目撃情報の重要性

実際に起きた電車痴漢冤罪から見る、目撃情報の重要性

2017年6月初旬、総武線平井駅で、男性会社員が女性に痴漢を疑われた事件がありました。
Twitterなどでも拡散され、ニュースでも取り上げられたので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。
このケースでは、男性は任意同行として警察に連行されましたが、2時間後に釈放されました。
釈放に大きな影響を及ぼしたのが、乗客の目撃情報です。

今回は、この事件をもとに、目撃情報の大切さと、目撃情報の集め方について解説します。

最終電車が大騒ぎに – 痴漢冤罪事件の概要とは

今回の事件は、金曜の深夜、総武線の終電内で発生しました。

外国人の女性が男性に痴漢をされたと主張し、電車の非常停止ボタンを押して警察に通報しました。
駆けつけた警察官が男性に警察署への任意同行を求めましたが、男性は無実を主張して電車から降りることを拒否、約30分電車が遅延してホームでは怒号が飛び交う騒ぎになりました。
最終的に、男性は連行されましたが、この時、男性の周囲にいた乗客が、男性がやっていないという目撃証言をするために一緒に同行したのです。
こうした目撃情報が功を奏し、男性は約2時間後に容疑性が認められないとして釈放されました。

目撃情報の大切さ

今回の事件で、大きな役割を果たしたのが、ほかの乗客の目撃情報でした。
具体的には、男性が片方の手で吊り革を持ち、もう片方の手でスマホを操作していたので、実質的に痴漢をするのが不可能なこと、男性が痴漢をしていなかったことを、複数の乗客が証言したのです。
目撃者によると、男性が肩から下げていた鞄が女性に当たったのではないかということでした。
その場で女性を納得させるに至らなかったものの、警察に同行された男性がすぐに釈放されたのは、この証言が大きく影響したと言われています。

上記のケースでは、目撃者が自ら名乗りでて一緒に警察に向かうという状況でしたが、目撃者が常に主体的に動いてくれるとは限りません。
痴漢冤罪事件に巻き込まれた場合に重要となる、目撃情報の集め方について解説します。

まずは自ら声を上げて目撃者を探す

電車内で痴漢に間違えられ、女性に突然「この人痴漢です」などと叫ばれると、驚きと恐怖で声が出なくなるということもあるかもしれません。
しかし、こういう時こそ、毅然とした態度を取ることが大切です。
具体的には「私は痴漢をしていません。だれか、私が痴漢をしていないことを証言してくれる目撃者の方はいませんか。」と声を上げましょう。
この時、女性に対して「嘘を言うと名誉棄損で訴えるぞ」などと激しい言葉をかけることは避けた方が無難です。
相手を挑発すると、余計事態がこじれることがあります。

駅員室に連行されると、まず警察を呼ばれて、任意同行という名のもとに連行され、場合によっては長時間拘束されることもあるので、それまでに目撃者を捜しましょう。
自衛策として、片手で吊り革、片手で鞄を持つ、スマホを操作するなど両手がふさがる状態にしておき、実際に痴漢できない状況にあることを訴えることも有効です。
そうすることで、「確かにこの男性は吊り革を持って別の手でスマホを見ていた」などと周囲の人の記憶が鮮明化することもあるからです。

また、目撃者が現れたら、連絡先を交換するなどして、いざというときに無実を証明してくれるようにたのみ、万が一の場合に備えて証言してもらえるようにしておきましょう。

目撃者が見つからなくても諦めてはいけない

目撃者がいなかったとしても、諦めてはいけません。
痴漢の冤罪事件で、無実を晴らす方法に「繊維鑑定」があります。
実際に警察に出向くことが前提とはなりますが、手のひらや指に付着した繊維を調べ、被害を訴える女性の衣服の繊維と照合するというものです。
もみ合って女性の服を触ったりしないように気を付けて、「繊維鑑定をすれば、痴漢をしていないことがわかる」と訴えることも有効です。

いかがですか。
事件当時、駆けつけた警察官が、男性が無実を主張していても聞く耳をもっていなかった、警察が男性を見る目が犯人を見る目つきだった、など、ネットでは多くの情報が流れました。一度容疑者と扱われると、一人で無実を証明するのは大変です。
また、痴漢冤罪では、目撃情報は無実を証明するのに有効ですが、実際に大勢の人の前で痴漢を疑われると、怒り、戸惑い、驚き、不安といった感情が押し寄せ、思うような行動がとれないかもしれません。
しかし、やっていないのであれば曖昧な態度は取ってはいけません。
目撃者を募り、いない場合でも正々堂々繊維鑑定を受けることをいとわないという姿勢を示すことが重要です。
そして同時に、出来るだけ早く弁護士に連絡を取り、警察対応を進めるようにしましょう。

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