逮捕されたらどうなる?拘留から釈放、痴漢冤罪、盗撮冤罪など私選弁護士、国選弁護士について一連を解説。

弁護士に相談しよう!刑事事件編【釈放・不起訴】

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犯罪全般

公然わいせつ罪や露出行為で逮捕されたら

公然わいせつ罪や露出行為で逮捕されたら

犯罪になる行為と逮捕の可能性とは

何年か前に、有名アイドルが泥酔して公園で全裸になり、公然わいせつの容疑で逮捕された事件を覚えている方もいるかもしれません。
公然わいせつは、一般には「露出狂」と言われますが、これは立派な犯罪です。

今回は、春夏に多くなる、公然わいせつの事件について、逮捕された場合に早期釈放される可能性について解説します。

公然わいせつも立派な犯罪

露出狂、というと、犯罪のイメージが持ちにくい方もいるかもしれませんが、これは公然わいせつ罪という犯罪です。
公然わいせつ罪で逮捕され、有罪になると「6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料」という刑罰が定められています。

時々、酔って記憶をなくして脱いでしまう人もいるようですが、このような状態であっても刑務所に入る可能性もある重い罪なのです。
また、出張先で公然わいせつを行ったような場合は、その出張先の警察が捜査をすることになります。
そのため、出張を終えて自宅に戻っていても、事件が移送されて地元の警察が担当しない限り、その出張先まで呼び出されることにもなります。

知っておくべき「公然」の意味は?

「公然」というと、大勢の前で何かをするイメージがあるかもしれませんが、そうとは限らないので注意が必要です。
公然とは、不特定多数の人物が認識できる状態のことをさします。
公園、路上等の公共の場はもちろんですが、周囲から見えるような状況ならば家の中も含まれますし、最近ではネットに公開する行為も含まれます。

また、実際に誰かに見られたかどうかは問題にならない点にも注意が必要です。
つまり、深夜、誰もいない路上で陰部を露出して、誰にも見られなかったとしても公然わいせつ罪に当たることになるのです。

公然わいせつで逮捕される可能性は?

公然わいせつ罪で逮捕されるケースは、現行犯逮捕によることが大半です。
ただし、露出を目撃した人から被害届が提出され、防犯カメラの画像から捜査が進んで逮捕されることもないとは言えません。
更に、ストリップ劇場やハプニングバーを経営しているような場合は、継続的な捜査が行われていることもあります。

早期釈放されるために知っておくべき手続とは

公然わいせつ罪で有罪になった場合の刑罰の重さは、「6ヶ月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」と、されています。
このように、懲役刑から科料まで幅広い刑罰が予定されていると、万が一公然わいせつ罪で逮捕された場合に、どのくらいの罪の重さになるのか不満になる方もいるかもしれません。
また、懲役刑になるかどうかで、留置場から早期釈放されるかどうかも大きく変わってきます。

そこで今回は、公然わいせつ事件の刑罰の目安と、早期釈放のタイミングについて説明したいと思います。

公然わいせつ罪で逮捕された場合の手続きの流れ

公然わいせつ罪は、多くの場合現行犯逮捕されます。
逮捕されると警察の留置場にとどめ置かれ、最長72時間の逮捕期間の間は、家族も面会することができません。
この間に、検察庁に事件が送られ、10日間の勾留がつくかどうかが判断されます。
公然わいせつ事件の場合、事件を認めて反省している、余罪がない等であれば、勾留がつかずに釈放されることもあります
しかし、統計上、公然わいせつで逮捕された人の65パーセントが勾留されています(わいせつ物頒布罪を含む)。
勾留が決定した場合には、弁護士を通じて、準抗告の申し立てを行うなどして、早期の釈放を目指す活動をしてもらいましょう。

公然わいせつ罪で刑務所に行く可能性とは

公然わいせつ罪では、6か月以下の懲役という刑務所に入る刑罰が定められています。
しかし、初犯で余罪等もなく、罪を認めて反省しているといった事情があれば、懲役刑で刑務所に行く可能性は低いといえます。
公然わいせつ事件の場合、多くのケースで罰金刑(略式裁判)になるのが実務の運用です。
実際、平成27年の検察統計年報によると、公然わいせつで起訴される割合は60パーセントで、そのうち74パーセントが略式罰金です。

略式罰金は、罰金を支払えば釈放されるというもので、検察と弁護側が向かい合う中、裁判長の前に立たされて…といった、ドラマでよく見る裁判を受けなくても済む制度です。
そのため、裁判が長引き、留置場生活が続くこともないので、早期釈放を目指すためのひとつの手段ということができます。
反面、もしご自身に言い分がある場合はそれを主張することができません。
検察官が略式裁判にしようと考えた場合は、言い分を主張しなくていいか、本人に確認するのが決まりです。
もし、冤罪の公然わいせつ事件で逮捕され起訴されたような場合は、略式裁判にせずに弁護士を付けるなどしてしっかり裁判で争い、諦めないことが大切です。

いかがでしたか?
公然わいせつ罪で逮捕されるケースでは、本人が酔って覚えていないとか、ある日突然警察から呼び出しが来て驚くと言ったケースも少なくありません。
もし、公然わいせつをしたことが明らかな場合や、警察から連絡が来た場合は、まずは弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
そして、公然わいせつ事件の場合、起訴される割合が過半数を超えることに驚いた方もいるかもしれません。
公然わいせつは、被害者に対する性犯罪というだけでなく、社会的な法益を侵害した罪という側面もあるため、不起訴処分を獲得して、早期釈放と前科阻止の両方を実現するためには、個人だけで争うのは難しいのが実情です。
もし、ご自身やご家族が公然わいせつ容疑をかけられた場合は、刑事事件に強い弁護士に相談することをお勧めします。

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